“プレイヤーとプランナーの両立は可能か?”
JUDI関西ブロックの都市環境デザインセミナーに参加した。
テーマは「プレイヤーとプランナーの両立は可能か?」
講師は地域環境計画研究所の綱本氏と若狭氏。
片寄ゼミの大・大・大先輩お2人と数年ぶりの再会である。
お2人は「株式会社 地域環境計画研究所」の共同代表。
片寄先生を師とし、
学生時代の関わりから「まち」にどっぷりハマり、
現在も「まち」で仕事をされているお2人は、
まさしく、「自分の目指す将来像」。
どんなお話をされるのか、興味津々であった。
彼らにとっての“プレイヤー”とは、「自分たちがやりたいこと」。
フリーマガジン「南部再生」の発行、
運河クルージング、
地元ラジオでの「8時だョ!神仏集合」etc...
尼崎での「オモロい仕掛け」は本当に楽しそうだ。
“プランナー”とは「人から求められること」。
ホーム(=尼崎)から飛び出して、アウェイの地でのまちづくり。
アウェイにはアウェイの作法があり、立ち振る舞いも異なり、
地元のプレイヤーを輝かせるチームづくりに徹するそうだ。
掲題のテーマに対し、お2人が出した答えは・・・
「両立こそが生きる道」。
“プレイヤー”として現場感覚を磨いて実績を作り、
“プランナー”として経験を活かす。
関西まちづくり界(?)を担うお2人が、
これからも続けていくであろう活動スタイルである。
いやはや、参考になった。
若狭氏のおっしゃった、「プレイヤーはやっぱり楽しい」には、
心から賛同したい。
講演会のシメとして、
「まちづくりはscienceではなく、art」という発言を聴いた。
曰く「“芸術”、というよりは“芸”。“芸”は身を助く。」
それは、お2人にももちろん当てはまる。
綱本氏の絵、若狭氏のトークと写真。
その表現力は「まち」へ入っていくための最高の武器だ。
そう言えば、若狭氏もおっしゃっていた。
「まちづくりにデザインセンスは絶対に必要。
だって、ダサい人にまちづくりを頼みたくない。」
先輩たちの至言、心に留めておこう。